反対の反対

 お世話になっているお客様の近くによったので点検をかねてのぞいてみた。ある和菓子屋さんの三階の自宅のベランダの庭である。

「梶岡くん、成功だったね。やっぱり心理作戦だね。商売と同じだよ。」
「じゃあ、喜ばれているんですね?」
「そうそう。」
「よかったですね。」

お客さんの奥さんはベランダの庭に反対だった。数ヶ月前に足を痛め、当初歩けないかもと医者にいわれたそうだが、がんばってリハビリをなさって、なんとか生活に支障がないレベルまで直っていた矢先に、旦那さんが、

「庭をつくるど」

ベランダには、依然植えてあった竹やサザンカの植栽升が半分枯れている様子だった。
リビングから見えるベランダは本当に殺風景で段差があり、洗濯物を干すには確かにきついようだった。

さらに枯れかけたものに灌水作業は結構きつい。

「もうええから、やめて。」

相談をうけてご夫婦とのヒアリング中にも奥様から直接聞こえた声だ。

それを振り切って旦那さんは

「手間のかからないいいものを作れ!」

と計画をすすめた。

「今は、毎日が楽しいようだよ。リビングから見える風景が花で満たされていると、本人の足のこともわすれて、世話に励んでいるよ。顔が明るくなったしね。
試しに聞いてみると、やってよかったと返ってきたよ。」

本当にうれしい一言である。
仕事をする上で人間関係が大事というのはわかるが、お客さんの新しい人間関係に関われることも本当に楽しい、うれしいことである。

今回は自慢話になったようだが、もっと自慢話を作っていきたい。がんばるろ。

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by nobuokajiokaivy | 2007-03-20 17:21 | おしごと
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