穿孔虫

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 今日はちょっとまじめな話を。真面目といっても造園屋としてのはなし。
 皆さんのお庭や近所に紅葉は植わってないでしょうか?下の写真を見てください。
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この写真は先月植栽した紅葉の株元です。撮影は3日前。その期間、約一ヶ月。株元に木くずがでています。もう一つは表皮がはがれてありが巣くってます。
 紅葉(カエデ類)はいわゆる穿孔虫が入りやすい樹木です。穿孔虫でも「ごまふアザラシ」でなく「ごまだらカミキリムシ」の幼虫があなをあけて(穿孔)いきます。
 対処方法は穴に針金を入れて、刺殺します。こんな書き方すると猟奇殺人でも起こしそうな感じですが、これが一番です。穴が新しければ一つの穴に一匹しかいません。よって非常に確実な方法です。これを放っておくと人間でいう動脈や静脈をやぶり幹の中をうごきまわり、紅葉を弱らせ、ついには枯死させます。あ、そうそう、刺殺できない場合は毒殺でもかまいません。なんてかくとまた殺人鬼のようじゃないですか?
 方法は穴の開いたところに、スミチオン原液やガットサイドSを塗布または布にしめらし、穴の中に入れていきます。これでも効果があります。
 とにかくよく毎日庭木や草花を見てあげることで予防できます。
 ところでこの「ごまだら」君は最近、バラの3年木あたりにも潜り込むことが多くなりました。いままではそんなに見なかったんですが、よくやられます。うちでも3本ぐらいやられたかな。(庭屋はよくみまわれよ!)
 ところで、ところで「松食い虫」って言葉を聞いたことありませんか?(おいおい、また枕話だったのか?)瀬戸内海の松を真っ赤に染めた虫ですよね。まいうー族から言わすと、かの広島産松茸を減産に追いやったにっくき虫ですよ。実はこれも「ごま」ちゃんです。
 しかし「ボスキャラ」ではありません。「ボスキャラ」は「ボス」なのに「ごま」ちゃんの約1000分の一の大きさの「せん」ちゃんです。正確には「線虫」ってやつですね。「ネマトーダ」という線虫の一種が「ごま」ちゃんに寄生して「ごま」ちゃんが松に潜ったときに、樹液と一緒に松の体内に回り、松の体内バランスを壊し、枯らしていきます。では「ごま」ちゃんはさっきの方法で対処できるが「せん」ちゃんはどうやって?「目には目を」って意味がちょっと違うんだけど、「せん」ちゃんには「せん」ちゃんをって、松の中に「ネマトーダ」をたべる「線虫」を注入するんです。いわゆる「生物農薬」。日本でもここ5,6年で広まった農薬です。ですが生態系の崩壊につながるといわれ噂に敏感な日本人の使用頻度はかなり低いです。(アメリカじゃばんばんですよ。)
 この辺の加減というのは、非常に難しいと想う。松茸は食いたいけど、自然のバランスは?....
 複雑な気持ちです。

    皆さんはどう思います。
    コメント待ってます。

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by nobuokajiokaivy | 2005-08-08 16:59 | おしごと
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