今週見た映画
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この一週間で二本も映画を見た。 映画の日の一日はやすくなる。もう一回は日曜日の爆睡の後に何気なく、映画館に向かった。 映画の日は仕事が終わってからなので時間にあわした物ぐらいしか見られない。この日の映画は「ゲド戦記」。 原作は読んでないので、もっといろんな背景があるんだろうなと直感で感じた。 しかし、ジブリの映画は絶対的な作り込みの量で安心して見られる映画なのだ。 背景にかける時間の多さ。この建築様式はギリシアの....とか、この石垣の積み具合は.イギリス、ロッカリー地方の...やら、ファンタジー故に時代考証はあまり必要ないが、時代が前後しようとも、違和感を感じさせない、様式美を集めている。背景の美しさ、植物や動物の特徴をしっかりつかんだデフォルメは世界観をきっちり伝えてくれる。 その情報を受け取ってストーリーを見ると、「説教的」「具体的でない」など、酷評されている面とは違う面が出てくると思う。 様式美の美しさ→人が伝えてきた情報の美しさ→繰り返し再生される情報と別の個体としての体 動物・植物のディテール→生きていることの存在感→終わりのある存在(植物(芦・萱など)の節などのディテールより) そして魔法使いクモの存在。 いろんな素材がそれこそ、中世の絵画のようなイコン化された映画のように思えた。イコンの内容は、宗教と言うより人間の傲慢さへの警告と繰り返す(情報と身体)こととバランス(一緒に生きる)の大事さを説いた物だった。 秀作だと思う。見に行く価値有り。あと、でかいスクリーンじゃないと気づかないイコン部分はたくさんありますよ。 さて、もう一本。 長くなってきたので、短めに。 そろそろ終わるだろうと思って、後回しにしていた映画をみた。 「佐賀のがばいばあちゃん」だ。 漫才で有名な島田洋七の少年時代の話だ。 ジブリと対照的に作りはしょぼい。だけど大笑いして泣ける。 おもしろい。考えさせてくれないけど、思い出させてくれる。 なにか心に残るかと言えば残らないし、もうあまり覚えてない。 でも絶対に忘れられない言葉があった。 (自分のために!) 少年 洋七 「ばあちゃん、腹減った。」 佐賀のおばあちゃん 「気のせい、気のせい。」 デブリンマンも当分この言葉を繰り返してダイエットするかな。
by nobuokajiokaivy
| 2006-08-08 09:50
| 映画・演劇・本
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